
iPhoneがもたらしたリアルタイム革命
会社のインターネットがダウンして、復旧するまで仕事にならなかった経験があります。そのときには、「インターネットがないともはや、仕事もできない時代になったんだなあ」と感慨深いものがありました。
一九九五年にインターネットが商用化されるまで、インターネットなしにビジネスは動いていたのです。それがあっという間に、必要不可欠なインフラとしての地位を確立してしまいました。
しかしこのインターネット革命は、その次のステップがありました。それがiPhoneに代表されるモバイルインターネットの革命です。
これは、これまで固定電話でやり取りしていた世界が、ケータイ電話の登場によって大きく変わったような、もう一歩踏み込んだ、さらに生活に密着する形でのインターネット環境をもたらしてくれるものです。
その最たる例がTwitterでしょう。Twitterが出てきた当初は、PCの前でつぶやくのがメインで、室内でなにか面白いことが起こるわけでもなく、「仕事中」みたいなつまらないツイートでいっぱいでした。
それがiPhoneによるモバイルインターネットと連動することで、今度は外出先や、旅行先、海外からもつぶやくことができるようになりました。その結果、Twittterの爆発的な普及があったことは言うまでもありません。
ケータイ電話の普及により世の中の意識は大きく変わりました。連絡を取ろうと思ったら企業の部署の電話番号にかけなければならなかった時代は、社員ははっきりと会社に属していました。ところが、ケータイ電話でやり取りするようになると、会社の看板がどんどん意味を失っていきます。個人の自律的な働き方を、ケータイ電話は強く促していくことになりました。
では、モバイルインターネットは何をもたらしてくれるのでしょう。ひとつは新しい時間感覚だろうと思います。ケータイ電話はまだ、夜中に電話をかけることはためらわれましたが、電子メールもTwitterも、時間関係なくやり取りされます。地球上のどこかが常に昼を迎えているという「常識」は、インターネット上の世界では皮膚感覚として実感します。iPad発表のTweetは、時間関係なく、リアルタイムに世界を駆け巡りました。
Twitterをはじめとしたモバイルインターネットに適したコンテンツ群は、別名リアルタイムウェブと呼ばれるようになるでしょう。ケータイ電話が場所を超えて人々をつなげたように、そこには、すべてをリアルタイムでつなげていくという革命が進んでいるのです。
このリアルタイム革命にどうついていくか。まずは二四時間iPhoneをそばに携えることからはじめることになるでしょう。

